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市場の変動にどう対応するか?

為替市場は常に変動するため、投資家は常に自分の投資したお金が増えたり減ったりするのを眺めることになる。そして投資でお金を失うと、非常に嫌な気持ちになる。そうならないためにも、市場の変動にどう対応するかを知っておかなくてはならない。 ボラティリティとは? 市場でよく使われる言葉に「ボラティリティ」がある。ボラティリティとは市場の変動の激しさを表す言葉のことで、「ボラティリティが高い」と言えば、それは変動が非常に激しい市場の状態を指す。 そしてボラティリティは何らかの材料が出ることによって、急激に高まることが多い。為替市場でボラティリティを高める材料の1つに各国の政策金利がある。政策金利発表時に市場の予想していなかった利上げや利下げが行われると、その国の通貨が急騰または急落する。利上げや利下げでも、予想通りだとそれほど大きくは動かないことが多い。 リスクを管理することが重要 FXで利益を出すためには、ある程度ボラティリティが高い時に取引を行わなくてはならない。だがボラティリティが高いと大きな損失が出る可能性もある。そこで大損を避けるためには、リスク管理をしっかり実行することが重要となる。 リスクを管理するためまず必要なのが、ストップ(逆指値)注文をしっかり入れておくことだ。ストップ注文は決まった値を設定し、買い注文ならレートが上昇してきた時に、売り注文ならレートが下落してきた時にその値に到達すると発動する。 ストップ注文を使うことで、買いポジションを持つ時にレートが反転して上昇を始めたタイミングを狙って買うことができる。また損切り売りをしたい場合にも、レートがある地点まで下がったら売るという売り方ができる。 ドルコスト平均法 ポジションを持つにあたってリスクを軽減するよく知られた方法に、ドルコスト平均法がある。これは一度にポジションを持たず、例えば買いポジションなら何度かに分けて同じ金額の買いを入れる方法だ。 金額を一定にすることで、レートが下がってきたら次回は多くのポジションを持てる。例えばレバレッジ10倍で米ドル/円の買いを1回に11万円分行うとする。1ドル=110円で1回目の買いを入れると、10,000通貨持てる。2回目に買う時に1ドル=100円まで下がっていると、今度は同じ金額で11,000通貨分が買える。この方法なら1度に多くのポジションを持つことのリスクを軽減できる。 リスク管理はいろいろな方法があり、ここで示した方法はごく一部にすぎない。FXを始めて経験を積めば、自分に合った方法が見つかるだろう。

ボラティリティの高い市場での取引

為替市場で1日の中で最もボラティリティが高い時間帯は、ヨーロッパの市場とアメリカの市場の日中時間が重なる時間、日本時間で言えば午後9~12時頃と言われる。その時間が最も利益を出しやすいのだが、反対に損失が出ることも多い。   チャートはシンプルに   ボラティリティの高い時に上手く利益を出すためには、しっかりとしたトレード手法を確立することが先決だ。そしてトレード手法を確立・運用するためにはチャートを見ることが不可欠になる。 いわゆる「プロのトレーダー」の中には、使うチャートにテクニカル指標やラインをたくさん描いている人達がいる。しかしテクニカル指標がたくさん描かれているチャートは見にくい。また短期でトレードをするなら、たくさんあるテクニカル指標を全て確認している時間はない。   スキャルピングトレード   ボラティリティの高い時間帯で利益を出す方法の1つに、スキャルピングがある。スキャルピングとは超短期のトレードのことで、1回のトレードで数~10pip程度の利益を目指す。または損失になったとしても、数~10pip程度でポジションをクローズする。時間的にも、1つのポジションを持ってからクローズするまで数秒から数分程度になる。 スキャルピングでは瞬時の判断が求められるので、テクニカル指標が多く描かれているチャートは使えない。一瞬でポジションをオープンしクローズするため、テクニカル指標はせいぜい1つか2つしか見ている時間はない。 スイングやポジショントレードなどより長期の取引は、時間帯にそれほど縛られない取引法だ。そのような取引をする人は、この記事は飛ばしてもらってかまわない。   チャートは15分足が望ましい   スキャルピングをする時に使うチャートの時間足は、15分足チャートが望ましい。5分足チャートになると時間が短すぎて、偽の売買シグナルが出ることが多い。   ボラティリティの高い市場で取引をして利益を出すことは、決して難しいことではない。良いトレード手法を見つけて、そのルールに従って売買注文を入れて行けばおのずと結果はついてくる。    

FXの詐欺商材を見抜く方法

FXは膨大なお金が動く世界なので、そこで詐欺行為を働く者も大勢いる。典型的なのは「勝てる」と謳って根拠のない手法を商材にして売っている人々だ。そういった詐欺に騙されないように、見抜く方法を知っておこう。詐欺商材が使う典型的な手口を紹介する。   広告が必要以上に多い   必要以上に広告を流しているような商材はいい加減なものであることが多い。もちろんどんな商品を売るにも広告を使うことはある。しかしいろいろなFX関連のサイトでバナー広告を出しているなど、必要以上に広告、それも安価な広告を打っている商材はやめておいた方がいい。本当にいい手法なら、広告を出さなくてもネットなどで広まる。   アフィリエイトを多く使う   インターネットで商品を販売する時アフィリエイトを使うことは一般的だが、FXの商材でアフィリエイトを使うものはあまり信用できない。もちろん全てがそうではない。しかしアフィリエイトを使っているのは、これまで商材の販売をしてこなかった個人が手軽に多くの顧客にアクセスしようとしていると見ることができる。そのような販売者はFXの世界でそれほど経験がないので、手法も当てにならない。   利益を出したチャートを改ざん   FX商材の中には「こんなに利益を出しました!」と言ってチャートなどの画像を提示しているものがあるが、その画像自体がPhotoshopなどを使って改ざんされているものもある。 それを見抜くためには、別のチャートソフトを開いて、同じ日時、同じ通貨ペアのチャートを見てみるといい。改ざんされていれば、商材にある画像とは違うものになっているはずだ。   「○○名様限定」と謳う   商材の販売者はできる限りたくさん売りたいはずなのに、「300名様限定」や「残り200点になりました!」など、数に限りがあることを強調している商材がある。 これは残りわずかということを示し、なるべく早く買わせようとしているにすぎない。そして「残り200点」と言ってその後売り切れたとしても、数ヶ月後にはまた売り出しているものだ。このような「限定」の表示に騙されてはいけない。   FXの商材は特にインターネット上で多数出回っており、その中から買おうとするなら本物を見つけないといけない。ここでの話が少しはその手助けになることを願っている。

FXで財を築いた人々-パート1

FXは多くの人が負けて終わると言われるが、FXの取引で巨額の富を築いた人々は存在する。その人達は普通のFXトレーダーと同様、パソコンの前に座ってチャートを見ながら取引をしていただけだ。   彼らと一般人の違いは?   ではなぜ彼らはFXで成功し巨額の富を得たのに、多くの人々は負けるのだろうか?それは彼らが、しっかりとリスク管理を行い、自己管理を徹底していたためだ。そして負けても諦めなかった。 これが大事な点で、彼らは負けてもFXを諦めずに、負けから何を学ぶか考えた。そして以後は同じ失敗を繰り返さないようにした。そのような積み重ねが、最後の大成功に結び付いたのだ。ここでそのような人々を何人か紹介してみよう。   ビル・リップシュッツ ビル・リップシュッツ(Bill Lipschutz)はアメリカのニューヨーク州出身。祖母から12,000ドル分の株式を遺産として相続し、投資の世界に入って行った。そして投資を勉強して25万ドルにまで増やすが、すぐに負けてそのお金のほとんどを失ってしまった。 しかし負けたことで諦めるのではなく、負けからいろいろなことを学んだ。その後は投資銀行のソロモン・ブラザーズで8年ほど勤務した後退職。現在までに個人投資家としてFXで稼いだお金は、年平均で3億ドルにもなる。   ブルース・コフナー ブルース・コフナー(Bruce Kovner)はアメリカのニューヨーク市出身。32歳の時に3,000ドルを借金して投資を行い、それを4万ドルにまで増やすことに成功した。しかしその直後に23,000ドルに減らしてしまう。 コフナーはその失敗から学び、またその後も数々の失敗からトレードについていろいろなことを学んでいった。その結果としてFXで巨万の富を築くことができ、2016年現在の資産額は50億ドルを超えるようになった。   どんな優れた投資家でも、一度も大負けしたことがない者はいない。みんな一度や二度は大きく負け、そこで諦めずに失敗から学ぶことができた者が、将来投資の世界で成功者となったのだ。        

FXのトレードを学ぶベストの方法

他の記事で述べていることと矛盾するかもしれないが、FXのトレードを学ぶベストの方法はデモではなく本番の口座でトレードをすることだ。デモでは学べることが限られている。   始める前に本やウェブサイトを読む   これからFXを始めようという人は、まずは書店に行ってFXの本を2~3冊買って読んでみるのがいい。たくさん読む必要はない。 またインターネット上のFX関連のウェブサイトを読んでみるのもいいが、こちらもたくさんのサイトを見る必要はない。本やウェブサイトを読んでいるだけでは、いずれ飽きる。少し読んだら次のステップに進む。   デモ口座では実戦に近い金額で取引を行う   次はFX業者のデモ口座で取引の練習をする。ただここで大事なのは、自分の実際の取引に近い金額で行うことだ。デモ口座では架空のお金が与えられるので、簡単に500万円や1000万円などの金額で取引ができる。 しかし自分が本番の取引をする時、すぐに500万や1000万円を使うか考えて欲しい。自分がFXの取引を本物のお金で行う時、いくらで始めるだろうか?普通は数十万円から100万円程度だろう。それならデモ口座でもその金額で取引を始め、なるべく本番に近い状態にすることだ。   FXは失敗から学ぶことが必要   デモ取引を数ヶ月程度行ったら、いよいよ本番の取引を行う。何度も言うが最初から大金を使ってトレードをしない方が良い。最初は10万円程度でも十分だろう。 本物のお金を使って取引をすると、レートが動くにつれて欲や恐怖といった感情の動きを抑制しなくてはならなくなる。それができる人こそが、勝てるトレーダーになれる。 そしてFXをやっていれば、大負けすることも必ず出てくる。ここで復活できないほどの負けにならないために、少額から始めることが重要だ。大負けしてもそれが自分の資産の一部なら、再起をかけることができる。 負けた時にこそ、そこから何を学ぶかが問われる。負けたら理由をよく考え、将来は同じ負けを繰り返さないようにする。多くのトレーダーは大負けを1度や2度繰り返すと市場から退場するが、それは彼らにはFXは向いていなかったということだ。 真のトレーダーになる素養のある者は、負けたらそこから学び、以後は同じ負けを繰り返さない。その過程を繰り返すことで、いつかは勝てるトレーダーになる。自分のお金を賭けた試行錯誤こそが、FXのトレードを学ぶベストの方法なのだ。

勝てるFXトレーダーになるには?

  勝てるFXトレーダーになれる方法を学んでも、それを実践できるとは限らない。物事を机上で学ぶことと、実行することは別物だからだ。しかしともかく勝てるトレーダーになれる条件について話してみよう。   3つの分析を使いこなす   FXのレートの動きを分析する手法には3つある。チャートとテクニカル指標を使うテクニカル分析。経済指標やニュースを使うファンダメンタルズ分析。そして投資家の心理から分析するセンチメンタル分析だ。 勝てるトレーダーとは、これら3つの分析法を全て理解し、使いこなして利益を出せるトレーダーのことを言う。もちろんこれらのどれか1つだけを使って利益を出しているトレーダーは世界に無数にいる。しかし相場のいろいろな動きに対応するには、3つ全てを使いこなせることが望ましい。   良いメンターを見つける   他の分野でもそうだが、トレードも上達するには良いメンター(指導者)を見つけることが近道だ。トレードの経験があり、実際に利益を出しているメンターを見つければ、いろいろなことが学べる。 メンターを見つけるためには、ネットで検索したり、あるいはFX業者が開催するセミナーなどに足を運んでみるのが良い。そして良いメンターに習うことは、無料ではできないということを知っておくべきだろう。 セミナーに参加するにはお金を払うし、ネット上のトレード講座なども無料ではない。しかしもし自分がトレードの手法を知っていたとしても、それをタダで他人に教えるだろうか?そう考えると、お金を取るメンターの方がむしろ信頼できると考えられる。   感情を克服する   勝てるトレーダーになるには、トレードにおける感情を克服しなくてはならない。トレードをしながら一喜一憂してはいけない。ただ機械的に注文を出すことが望ましい。それができないなら、別のことをやった方がいい。 利益を出しているトレーダーも、過去に負けた経験が必ずある。しかし大事なことは、負けから何を学ぶかなのだ。負けた経験から何かを学ぶことができれば、将来の負けを防ぐことができる。   トレードで勝てるようになるために近道はなく、長い時間をかけて1つ1つ学んでいくことが求められる。そして最初は退屈だと思ってもデモ取引から始めることが必要だ。デモ取引を含め長い時間トレードを続ければ、少しずつ勝てるコツがわかってくるだろう。

なぜ多くのFX投資家が負けるのか?

FX投資家の90~95%は負けていると言われているが、それは不思議ではない。典型的な負ける要因には、感情をコントロールできない、欲を抑えられない、ストップ注文を入れない、デモ口座で練習を十分しない、などがある。しかしそれ以外に考えられる理由はあるだろうか?   FXでもプロにならないと勝てない   ここでプロスポーツの試合を考えてみる。フィールドでプレイしているのはプロ選手達で、それまで長年かけて体力と技を鍛え続けてきた。それに対して観客席にいる多くの人々は素人で、そういった訓練を全く、あるいはほとんどしていない。 観客席にいる人々が選手のようになるには、長い間の練習とトレーニングが必要なのだ。そしてそれはFXでも同じと考えなくてはいけない。FXをそういうものとして考えず、ギャンブルのように、あるいは簡単にお金が儲かるものと思っている人は、必ず負ける。   ニュースや経済指標をチェックする   FXは、株などと同じ投資の対象である。ここで大事なのは「投資」であって、「投機」ではない点だ。世界的に著名な投資家であるウォーレン・バフェット氏は、株式等に対して長期的な投資を行っているため、デイトレーダーのようにパソコンに張り付いてチャートを見ていたりはしない。 株式に対して「投機」ではなく「投資」を行うなら、ずっとチャートを見ているのではなく、投資する企業の財務諸表を見たり、その企業のニュースをチェックすることが普通だ。 FXに対しても同じで、投資をするつもりなら同じような行動を取る必要がある。FXで特定の通貨ペアを売買するなら、まずはそれらの通貨を発行している国に関するニュースが読めるサイトや新聞などを見つけなくてはならない。 そして各国の経済指標がいつどのように発表されるのかを知っていなくてはならない。これはいわゆる「経済カレンダー」というもので、各FX業者のサイトで提供しているところも多いし、ネット上のFX関連サイトでも見ることができる。 FXの初心者は、ニュースや経済指標をチェックすることを知らずに取引を始める者が多い。これでは勝てるはずがない。またテクニカル指標を過信するのも良くない。テクニカル指標が示すのは、過去のレートの動きに過ぎない。「相場は生き物」と言われるように、相場は常に予想不可能な動きをする。過去の動きをいくら分析しても、将来もその分析通りにレートが動くとは限らない。   FXに「絶対に勝てる」方法はないが、ニュースや経済指標をチェックし、勝てるようになるまで長年の訓練が必要であることを理解すれば、かなり高い確率で勝てるようになるのではないか。        

利益を出しやすい通貨ペアや時間は?

どの通貨ペアを売買し、どの時間で取引をすると利益が出しやすいのだろうか?この問題は昔から議論されてきたテーマで、明確な結論は今でもない。そして今後も議論が続くだろう。   どの通貨ペアが利益を出しやすいのか   FXにおいて利益を出すためには、為替レートが変動しなくてはならない。上でも下でもいいので、動かなくては利益を出すことができない。したがってボラティリティの高い通貨ペアが、利益を出しやすいペアと言える。 ただし1年中ずっとボラティリティが高い状態にあるペアはなく、どの通貨ペアでも時によってボラティリティが低くなったり高くなったりする。ボラティリティは通貨ペアの流動性とは相関関係はなく、最も流動性が高いペアであるユーロ/米ドルや米ドル/円でも、ボラティリティが低くあまり動かない時期がある。   トレード期間は手法次第   次に時間の話に入るが、ここで言う「時間」とは、1日のうち何時に取引をするかという意味だろうか?それともどの時間足のチャートを使うかという意味だろうか?ここではその両方について述べる。 まずチャートの時間足の方だが、これは自分が使っているトレード手法次第と言える。スキャルピングやデイトレードをしているなら、15分足など短い時間足のチャートを使った短時間の売買がベストだろう。その一方でスイングトレード手法を使っているなら、日足などもっと長い時間足のチャートを使うことになる。この問いに明確な答えはなく、自分の手法にとってベストな時間足を選べば良い。   最もボラティリティが高いのは夜   為替市場は24時間動いているが、そのうちで最もボラティリティが高い時間と言われているのは、日本時間で午後9~12時頃になる。それはこの時間帯が、ヨーロッパとアメリカの両方で日中の営業時間帯に該当するためだ。この時間帯は欧米の多くの参加者が為替取引を行う。 そしてこの時間帯には、アメリカの経済指標が発表されることが多い。これらの要因から、24時間の中で最も為替が動きやすい時間帯となっている。 ボラティリティの高い市場を望むなら、この時間に取引を行うのが良い。しかしその一方、海外のあるFX業者の調査では、この時間帯に主に取引を行っていた投資家の過半数が損失を出していたという結果になった。 それは多くの投資家が確固たるトレード手法を持っていないためであると推測できる。トレード手法がないのにボラティリティの高い時間帯に取引を行っても、勝てる見込みはあまりない。 結局はしっかりとしたトレード手法を確立することが重要ということだ。そして自分にとって利益が出しやすい通貨ペアや時間を見つけるためには、最初は少額でFXを始めて試行錯誤してみるのがいい。自分に合った通貨ペアや時間が見つかったら、取引額を増やしていく。

損切りと利益確定の難しさ

損切りのためのストップ注文を入れている時、「ここを超えて下がっても、後でリバウンドするだろう」と考え、ストップを下げたことはないだろうか?反対に利益確定時に、「もっと上がるだろう」と考えて利益確定を遅らせ、かえって利益を減らしてしまったことはないだろうか?   損切りのルールは常に守る   これは初心者だけではなく、FXの経験者でも常にやってしまうことだ。そして損切りと利益確定は、FXをやっていればいつも悩むテーマだ。しかしトレードとは一度損切りや利益確定のルールを自分で決めたら、常にそれに従って取引をすることが望ましい。 また損切りの方が利益確定よりも重要であることは強調しておきたい。FXにおいて90%以上の投資家が負けると言われているが、その理由はここにある。損切りや利益確定がきちんとできていないからだ。中には損切りをせず、損切りは初心者が行う方法だと主張する者もいる。しかしそれは違う。   トレーリングストップが便利   損切りや利益確定をいつ、どのラインで行ったら良いかわからない投資家は、トレーリングストップを使うことをおすすめする。トレーリングストップとは、レートの動きとともに動くストップ注文のことだ。 基本的にはストップ注文なので、売り注文の場合「レートが○○以下になったら売る」という注文になる。ただこの「○○」というラインが、レートが上がって行くと一緒に上がるのが、トレーリングストップの特徴だ。 トレーリングストップ注文の例として、「直近の最高値から50銭下がったら売る」という注文がある。例えば米ドル/円を例に挙げると、買いポジションを持った後「直近の最高値から50銭下がったら売る」というトレーリングストップの売り注文を入れる。 直近の最高値が110円なら、そこから50銭低い109円50銭まで下がったら売り決済される。そして後日に115円までレートが上がったら、ストップも115円から50銭低い114円50銭まで動く。これがトレーリングストップだ。   FXにおける損切り・利益確定論は奥が深く、簡単に結論が出せる問題ではない。FXを続けながら自分なりに最適な方法を見つけていくのがいい。

FX業者の選び方

FXを始めるにあたって、まずFX業者を選ぶ必要がある。FX業者を選ぶなら自分が使いやすいところ、また利益が出せると思える業者を選ばなくてはならない。FX業者選びでチェックするべき項目には、どのようなものがあるのだろうか?   規模の大きい会社   銀行など他の金融機関選びでもそうだが、FX業者もなるべく規模の大きな会社を選ぶのが無難だ。その理由はいろいろあるが、まず大きな会社の方が倒産する可能性が低いという点。FX業者が倒産してしまうと、最悪預けていたお金が戻ってこないことも考えられる。 また大手は取引量が多いので、それだけ小さいスプレッドを設定している。FX取引には各通貨ペアのスプレッドがつきものだが、スプレッドは小さい方が投資家にとって有利となる。   使いやすいトレードツール   どのFX業者でも独自のFX用トレードツールを提供している。そしてどのようなツールが自分に合っているかは、実際に使ってみないとわからない。そこで口座を開設する前に、デモ口座を使ってトレードツールを使ってみることをおすすめする。デモ口座では架空のお金で取引ができ、ツールは本番の口座と同じものを使えるところがほとんどだ。 FXを始める前に1社とは言わず多くのFX業者でデモ口座を開設し、いろいろなトレードツールを使ってみるといい。そしてその中から自分のフィーリングに合ったツールのある業者で本番の口座を開設しよう。   取引条件を確認する   FXの取引には、口座ごとにいろいろな条件がついている。口座を開設する前に条件面をよく確認し、自分に合った口座を選ぶことが重要になる。また同じ業者でも複数の種類の口座を開設できるところもある。 条件とは例えば、最低取引単位が1,000通貨なのか、あるいは10,000通貨なのかという点。またはロスカットの条件。そして初回の最低入金額。受け取れる(または支払う)スワップ金利の額。これらをしっかり確認して自分のニーズと合致する業者を選ぶことだ。   カスタマーサポート   FX業者との付き合いは口座を開設している限り続く。そのためにカスタマーサポートがしっかりしている業者を選ばなくてはならない。FXは24時間取引なので、24時間のサポートをしてくれる業者が望ましい。週末の外国為替市場が開いてない日は除外しても構わない。またサポートの手段も、電話、メール、チャットなど複数あることが望ましい。   FX業者選びにあたってチェックするべき点は多いが、最も大事な点をいくつか挙げてみた。複数の業者でこれらの項目をチェックして自分なりに点数づけなどを行い、最も点数の高い業者を選んで口座を開くのがいいだろう。

FX取引における恐怖を克服する

FX取引をやっていて、これまで恐怖を感じたことがあるでしょうか?もし「ない」と答えた人がいたとしたら、その人はこれまでデモ取引しかやってこなかったに違いない。FX取引の経験のある人は、ほとんどの人が恐怖を感じたことがあるはず。その恐怖を克服しなくてはならない。   失って困るお金で取引をしない   FXにおける恐怖は、「お金を失うかもしれない」という見通しが原因にある。しかしFXをやっている限り、絶対にお金を失わないことは不可能だ。FXでは利益が出ることがあると同時に、損失が出ることは必ずある。 では「お金を失うかもしれない」という現実がありながら、FXにおいて恐怖心を制御するためにはどうすればいいのか?それは失って困るお金で取引をしないことだ。 例えば今貯蓄が1000万円あるとする。その中でなくなっても困らないのはいくらまでか考えてみよう。その額が100万円なら、FX取引は100万円までにしておく。失っても困らないお金だけで取引をすれば、かなりの割合で恐怖を克服することができる。   信頼できるトレード手法を確立   次にやるべきことは、自分が信頼できるトレード手法を確立することにある。恐怖を感じるのは、信頼できるトレード手法を持っていないからだ。 トレード手法があれば、その手法に基づいた売買シグナルが出る。シグナルに従って売買をすれば、無用な恐怖を感じることはなくなる。1種類のシグナルが出てもまだ信頼できないなら、複数のシグナルが出るまで待つこと。 トレード手法を持っていてもまだ恐怖を感じているなら、その手法を信頼できていないことを意味する。ならば信頼できる別の手法を見つければいい。手法を見つけるためには、FXセミナーなどで教わったり、自分で研究して確立するなどの方法がある。   手法が見つかるまで少額で取引   FXを始めて間もない頃は、大金を使わずに少額で取引を続けるのがいい。そして取引は全て記録に残しておく。ポジションを持った日時、クローズした日時、損益の額などを記録しておき、後で見返して損失がなぜ出たのかを検証する。 そして十分に経験を積んで安定して利益を出せる自信がついたら、取引の金額を少しずつ増やしていく。自信がついた頃には、もう恐怖を感じなくなっているだろう。   恐怖とは個人の感情なので、恐怖を感じる理由は人それぞれ違う。FX取引において自分が感じた恐怖がどのような理由によるのか。それをじっくり考えてみることが、恐怖克服への第一歩となる。

ファンダメンタルズ分析は有用か?

市場の分析法にはテクニカル分析、ファンダメンタルズ分析、センチメンタル分析の3つがある。他の記事でも述べたが、これら3つを全て使いこなせることができれば最も望ましい。   ファンダメンタルズ分析はどの程度重要か   3つの分析法を全て使いこなせればベストなのだが、その中でどれが重要かは、投資家個人によって変わる。ではファンダメンタルズ分析の重要性はどの程度だろうか? それは各投資家のトレードスタイルによって変わる。ファンダメンタルズ分析が重要なのは、ポジジョントレードをする者だ。ポジショントレードとは、一度ポジションを持ったら数週間から数ヶ月、あるいは数年という長い間クローズしない取引を指す。言い換えれば長期投資家だ。 ポジショントレーダーにとっては、経済指標を使うファンダメンタルズ分析がテクニカル分析よりも重要となる。 反対に数pip程度の利益を出すスキャルピングや、同じ日のうちにポジションをクローズするデイトレードを行うなら、ファンダメンタルズ分析はそれほど必要ない。これらのトレードを行うなら、テクニカル分析がより重要となる。   デイトレードとポジショントレードで、どちらが利益を出しやすいということはなく、投資家個人が自分のやりやすい方法で取引を行えばよい。したがってファンダメンタルズ分析とテクニカル分析も、どちらが優れているというものではない。

ファンダメンタルズ分析とニューストレードの違い

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はよく比較される。しかしファンダメンタルズ分析とニューストレードが比較されることはあまりない。それどころか、これら2つを混同している投資家が多い。   ニューストレードとは   ニューストレードとは、文字通りニュースが出た場合の市場の変動を狙って取引をする手法のこと。ニュースの中でも、市場で予想されていなかった突発的なニュースに市場は大きく反応する。 最近の典型的な例を挙げるなら、イギリスのEU離脱を問う国民投票だ。この投票では離脱派が勝つという予想はあまり出ておらず、残留派が勝つかあるいは結果が読めないという予想が多かった。 しかし結果として投票は離脱賛成派が過半数で終わり、このニュースを受けてポンドは暴落。ここでポンド売りをした者は大きな利益を出した。   ファンダメンタルズ分析とは   それに対してファンダメンタルズ分析とは、経済の基礎データを使ってレートの動きを分析することを指す。ここで言う経済の基礎データとは各種経済指標のことで、GDP、住宅指標、雇用指標、消費者物価指数(CPI)、経常収支などがそれに含まれる。 これらの経済指標は毎週決まった日時に発表され、発表時刻は「経済カレンダー」などという名前でまとめられている。現在ではしっかりとしたFX業者なら自社のサイトで経済カレンダーを提供しているし、またFX業者のサイト以外でもウェブ上でたくさん見つけることができる。 経済指標は発表時刻があらかじめ決まっているため、発表時刻に合わせてトレードをする者も多い。ただファンダメンタルズを使ったトレードはそのような短期的な売買だけではなく、長期的な経済指標の動きを視野に入れて行う方法もある。   ニュースもファンダメンタルズの一部だと思っている投資家はその誤解を捨て、この2つを区別できるようになることが望ましい。

金融庁に登録しているFX業者を選ぶ

2005年7月の金融先物取引法改正以来、日本で業務を行うFX業者は金融庁への登録が義務付けられるようになった。しかし今でも海外業者など金融庁に登録をせずにFX業務を行っている業者がいる。   FXの口座を開くなら登録業者を選ぶ   これからFXを始めるなら、口座を開く時は金融庁に登録している正規のFX業者を選ぶべきだ。現在の日本では全てのFX業者は登録が義務付けられているので、国内に拠点がある会社で未登録でFX業務をやっている企業はほぼ皆無になった。 つまり未登録のFX業者はほとんどが海外の業者だ。そして海外の業者と取引をすることはリスクが高い。業者が倒産しても、日本の法律で処理されないので最悪投資家にとってはお金が返ってこない可能性がある。FXを始めるなら、金融庁に登録している業者で口座を開いて始めよう。   登録業者か確認するには?   FX業者が金融庁に登録している業者か、確認するにはどうすればいいのだろうか?まずは業者のウェブサイトを見る。登録している業者なら、一番下などに「金融商品取引業者登録番号…」など、登録していることを示す情報が記載されている。 それでも見つからないなら、金融庁のサイトにある「金融商品取引業者登録一覧」のリストを見る。ここに登録されている業者のリストがあるので、リスト上で検索してみる。そしてここにも記載されていなかったら、その業者は未登録業者である可能性が高い。   未登録の海外業者は日本のFX規制に縛られないので、高いレバレッジをかけて取引をすることもできる。しかしそれはFXに慣れた人でないとリスクが高いので、最初は登録業者を選んで口座を開く方が無難だ。

Macで使えるトレードツール

現在パソコンのOSとしてはWindowsが主流であり、Mac(マッキントッシュ)のパソコンのユーザーは少ない。そのためにMacユーザーにとってはFX取引で使えるツールがやや限られるが、それほど大きな問題にはならない。   各業者のウェブツールはOS関係なし   FX業者が提供するトレードツールには、ウェブ上で動作するものとダウンロードするもの、2つのタイプがある。そしてウェブ上で動作するものなら、OSがWindowsでもMacでもほとんど関係なく使うことができる。 ダウンロードするタイプのものは、事前にWindowsとMacの両方に対応しているか確認しておくのが良い。   MT4を使いたい場合は?   世界的に使われているトレードツールにMT4(メタトレーダー4)がある。MT4は日本でも愛用者が多い。しかしMT4はMacに対応していないという問題があり、Macユーザーは普通に使おうとしてもできない。 しかし方法がないわけではない。1つの方法として、仮想マシンアプリのParallels Desktopをインストールする方法がある。このアプリケーションをMacにインストールすると、WindowsソフトがMac上で動かせるようになる。これでMT4も使えるようになる。 ただしParallels Desktopは有料ソフトという点がネックだ。フリーの仮想マシンアプリもネット上で出回っているが、それらはフリーであり動作が保証されるわけではない。フリーソフトを使うならリスクを承知の上で使おう。 またMT4はiOS版も出回っているので、iPhoneやiPad上でインストールして使うこともできる。 そしてすでに述べた各FX業者が提供するダウンロード版トレードツールも、Parallels Desktopを使うことでWindows版をMac上で使える。   Macユーザーは使えるトレードツールがやや少ないというのが現実だが、だからと言ってFXで勝てないわけではない。  

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