ファンダメンタルズ分析とニューストレードの違い

ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はよく比較される。しかしファンダメンタルズ分析とニューストレードが比較されることはあまりない。それどころか、これら2つを混同している投資家が多い。

 

ニューストレードとは

 

ニューストレードとは、文字通りニュースが出た場合の市場の変動を狙って取引をする手法のこと。ニュースの中でも、市場で予想されていなかった突発的なニュースに市場は大きく反応する。

最近の典型的な例を挙げるなら、イギリスのEU離脱を問う国民投票だ。この投票では離脱派が勝つという予想はあまり出ておらず、残留派が勝つかあるいは結果が読めないという予想が多かった。

しかし結果として投票は離脱賛成派が過半数で終わり、このニュースを受けてポンドは暴落。ここでポンド売りをした者は大きな利益を出した。

 

ファンダメンタルズ分析とは

 

それに対してファンダメンタルズ分析とは、経済の基礎データを使ってレートの動きを分析することを指す。ここで言う経済の基礎データとは各種経済指標のことで、GDP、住宅指標、雇用指標、消費者物価指数(CPI)、経常収支などがそれに含まれる。

これらの経済指標は毎週決まった日時に発表され、発表時刻は「経済カレンダー」などという名前でまとめられている。現在ではしっかりとしたFX業者なら自社のサイトで経済カレンダーを提供しているし、またFX業者のサイト以外でもウェブ上でたくさん見つけることができる。

経済指標は発表時刻があらかじめ決まっているため、発表時刻に合わせてトレードをする者も多い。ただファンダメンタルズを使ったトレードはそのような短期的な売買だけではなく、長期的な経済指標の動きを視野に入れて行う方法もある。

 

ニュースもファンダメンタルズの一部だと思っている投資家はその誤解を捨て、この2つを区別できるようになることが望ましい。

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